【映画】ゴーン・ガール(ややネタバレ注意)

シネログ

Gone Girl 2014 film poster

個人的評価:★★★★☆ (4.0)

まず初めに、この映画はカップルで観るべきではない。

夫婦や恋人など、どれだけ長く時間を共にしても、分かり合えない“他人”な部分が存在する。
(これは血が繋がっていようが同じかもしれないが。。)
その存在だけで、相手に不信感を抱くには十分だと思わせる、そんな怖さを含んだ作品。

メインストーリーは「失踪した妻にいったい何が!?」という、目新しいとは言えないもの。
残された状況や彼女からのヒントを頼りに、その足跡を明らかにしていこうとする。
その先には、意外な事実が・・・。
そんな感じかな。

まぁ、展開としては割と読めちゃうんだけど、それを上回るほどに役者の表現が良い。

主演のベン・アフレックは、もともと好きな役者。
世に名を知らしめた作品『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』は、今でも一番好きな映画の一つだ。

ゴーン・ガールに話を戻す。
ここに描かれている世界は、誰もが心に秘めている妄想と狂気が織り交ざった情念なのかもしれない。
いや、自分の情念に気付かないこともあるだろうが、あるいは規模や方向性が異なることはあるだろうが、きっと一度や二度は頭をよぎったであろうストレス解消の一種。
それを現実化し、徹底し、成功させる。
そんな「あり得ないとは思うが、全く不安がないわけではない」的なシチュエーションが、観るものを引き込むんだと思う。

『セブン』や『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ソーシャル・ネットワーク』などで知られるデビッド・フィンチャー監督作品で、映像はいつも通りやや暗め。
その暗さの分、心象風景の一部として描き出した世界が、より一層、自分とシンクしようとしてくる。
つまり、何気に近くにある感覚になってしまう。

ゴーン・ガールを観聞きした人にしか伝わりにくい評になってしまった。。
けど、とにかく観入ってしまう作品だと思う。

あと、妻役のロザムンド・パイクがなかなか美人。
と思って調べたら、2002年にはボンドガールに選ばれているらしい。
・・・『007 ダイ・アナザー・デイ』は観た気がするが、印象にないなぁ。。


ゴーン・ガール(字幕版)
カテゴリ: Drama


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