AIミステリー7/7話「朝の白、七人目の沈黙」

AIに気ままに書かせてみた

登場人物

  • 朝倉澪(あさくら・みお)……フリーライター。語り手。
  • 久世真司(くぜ・しんじ)……元編集者。霧ヶ峰の旧天文台「星影館」の管理人。
  • 鳴海紗季(なるみ・さき)……装画家。寡黙で、白い指先をしている。
  • 樋口朔(ひぐち・さく)……中学校教師。几帳面で、声が低い。
  • 片桐遼(かたぎり・りょう)……時計修復師。油の匂いをまとっている。
  • 三枝冬馬(さいぐさ・とうま)……映像作家。笑い方が軽い。
  • 柚木千鶴(ゆのき・ちづる)……古書店主。静かな観察眼を持つ。

第七話は、意外なほど静かな文章で始まっていた。

――館の朝は、雪解け水のひかりで満ちる。人を殺した男は、ただひとりの悪人ではない。七人のうち六人が黙り、ひとりが手を汚したとき、罪は七つに割れて、それぞれの胸へ入る。だから真実は、犯人の名だけでは終わらない。

読みながら、私は紙の向こうに自分たちの顔を見ていた。機械が寄せ集めた言葉のはずなのに、そこにはたしかに、私たちの息づかいがあった。火に照らされた若い顔、黙って俯いた夜、見て見ぬふりを選んだ卑怯さ、その全部。

――それでも、人は一度だけ朝を選べる。焼け跡を語るとき、誰かを守るための沈黙ではなく、もう誰も焼かないための言葉を選ぶなら。

読み終えたとき、館の外はすっかり明るくなっていた。積もった雪はまだ白かったが、屋根の端から雫が落ち始めている。救急車の赤色灯が、山の霧を薄く染めながら近づいてきた。

片桐は逃げなかった。鳴海もまた、何も言わずにその場に立っていた。樋口は眼鏡を外して目頭を押さえ、冬馬は初めて冗談を言わなかった。柚木は第七話の紙を私から受け取り、丁寧に二つ折りにした。

久世真司は死んだ。けれど、彼が最後に用意したこの夜は、たぶん彼自身の思惑より少しだけまともな結末を迎えたのだろう。主役ぶった告白ではなく、残された者たちが自分の名前で罪を引き受ける朝になったのだから。

玄関を出ると、霧ヶ峰の風はまだ冷たかった。すすきの穂には雪が残り、空の高いところだけが、水で磨いた硝子みたいに青んでいた。私は振り返り、ドーム屋根の上にのった白さを見た。十二年前の火はもう消えている。なのに、長いあいだ、私たちはそれを胸のなかで燃やし続けていた。

石段に、椿が一輪落ちていた。赤は雪のうえで、傷口みたいに鮮やかだった。

私はそれを踏まないように避けて、朝のほうへ歩き出した。

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